2017年5月10日水曜日

アクリル用ドリルビット

僕は趣味の工作をする際、主に見た目がいいといった理由でアクリルを使うことが多いのですが、アクリルの穴あけ用に加工したドリルビットが予想以上の働きをしてくれたのでアクリル用ドリルについて書きますね。
僕は今までアクリルの穴あけには一般的な鉄鋼用のドリルビットを使っていたのですが、開ける穴の径が大きくなるほど、貫通する時に割れることが多くて困っていました。下に捨て板を挟めばある程度はましになりますが、それでも穴径が8〜10mmとかになってくると厳しくない?っていう。僕のやり方が悪いのかもしれないですが... 割れが発生する原因ですが、金属加工の際は鋭い刃を材料に食い込ませ、せん断させる(斬る)ことで切削を行いますが、対してアクリルやポリカのような材料ではせん断が起きにくく、鉄鋼用の刃先の鋭いドリルでは食い込みすぎるため材料が変形して穴を貫通する際に割れたりしちゃうんですよね。なので刃先の角度が大きくとられている刃物で"削る"様にして加工します。用は刃先角の大きさが問題なのです。
実際に製品のドリルビットもこれを反映したような形状になっていますね。
(手持ちのアクリル用ドリルビットです)
もちろんこれはアクリルやポリカだけにはとどまらず、コンクリートやガラスなど、もろく割れやすいような材料を加工するためのドリルビットは必ず刃先角が大きめ(というか90°)に取られています。たぶん。
https://goo.gl/0fHHBE
https://goo.gl/0mjCDC
ガラス用やコンクリート用のドリルも刃先角が90°になっているのがわかると思います。
そしてこのようなアクリル用のドリル刃は一般的な鉄鋼用のドリル刃を加工することで簡易的に作ることができます。方法についてはドリルの刃先角が垂直になるように削る、これだけです。加工に関してはアクリ屋さんの方にわかりやすく書いてあるのでそちらを見ていただければと思います。(なら記事書くな)
使用したのは使い古しの安物ドリルビットです。使い心地が悪かったので犠牲になってもらいます。

これを100均に置いてあった六角軸付の砥石で削りました。

ちょっと削りすぎたかも

実際にアクリルに穴を開けてみました。正面からの写真を見せると何を作っているのかばれてしまうので載せませんが、結構きれいに穴が開いて満足です。
当然鉄鋼用には使えなくなってしまうので新品のドリルビットを使うのはちょっとあれですが、ボロいドリルビットをこのように加工する分にはなかなかいい感じではないでしょうか。
余談ですが形状を見た感じもしかしたらステップドリルとかでもいい感じに穴があけられるかもしれません。まあ使ったことがあるわけではないのでわからないですが。
次回はIHの記事です。

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